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ぽかぽかのゴールデンウィーク、皆さんは何をしてお過ごしでしょうか?私は今年最後の筍堀りやBBQを楽しむ予定です。さて、今回は私たちが日々お世話になっている『微生物』についてご紹介致します。見方を変えると、結構かわいい存在です❦❦❦
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私たちが生活している地球は約46億年前に太陽系の惑星として誕生しました。誕生したばかりの地球(原始地球)は、酸素もなく、海は灼熱のマグマで満ち、生物が存在できるような環境ではありませんでした。時間の経過とともに地球は徐々に冷やされ、約40億年前に生命が誕生しました。この生命とは、100℃以上の熱い環境でも生存することができ、原始地球の中から出てくる水素や硫化水素を使って生育していた『微生物』だと考えられています。その後、今の陸上の植物と同じように大気中の二酸化炭素を取り込むことによって、地球の大気と気候は長い年月をかけて大きく変化してきました。そして、多彩な生命が誕生しやすい環境が整い、現在の地球が出来上がったと言われています。微生物は、顕微鏡で拡大しなければ目に見えないほど小さな生物ですが、常在菌のように人体に住み着いているものや空気中のちりやほこりに混じっているもの、海や川に生息しているものなど、あらゆる場所に存在しています。
せっかくなので、今回は医学の進歩に貢献している微生物を2つご紹介します。一つ目は、2つの顔を持つ『ボツリヌス菌』。世界最強ともいわれる毒素を作り出し、1gで100万人の命を奪う力があるといわれています。この菌が体内に入ると中毒を起こし、神経機能を阻害し筋肉が麻痺、脱力感や息苦しさが生じます。重症化すると呼吸筋麻痺を起こす恐ろしい菌ですが、筋肉を麻痺させる毒素の性質を活かし、毒素を緩めた薬が『ボトックス注射』として脳血管障害の後遺症である手足の筋のツッパリや瞼・口元の痙攣等の治療に利用されています。美容医療では、しわの改善や小顔効果を引き出すために使用されているようです。もう一つは、ゴルゴンゾーラチーズでおなじみの『アオカビ』。私の大好物(笑)。正式名称はペニシリウムといい、最も多くの人命を救う世界初の抗生物質『ペニシリン系抗生物質』が開発されました。
微生物の世界はとても奥が深く、また肉眼では見えない世界であることから未だ解明されていないことが沢山あります。今後も私たちの美と健康に役立つ『微生物』が発見されることに期待しつつ、私たちの体内に存在する常在菌と仲良く共存することで美と健康を保っていきましょう‼
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