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「今年の暑さは異常だね!」どこに行ってもそんな話を耳にします。実際に訪問していても車内は暑く、冷えたころに訪問先に着くという感じで、健康体の私にも堪える暑さです。これからの季節、適切な水分摂取、温度・湿度管理ほか熱中症を予防し、先月号でご紹介した食中毒などにも気をつけ、皆で乗り越えていきましょう。さて、今月はタンパク質についてご紹介しております。字ばっかりで読み辛いですが、ぜひ参考にされてください❦❦❦
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タンパク質は、私たちの臓器、筋肉、血液、皮膚、抗体、酵素、ホルモンなど生命を維持するために重要な組織を作るため、なくてはならないものといわれています。私たちのタンパク質は20種類のアミノ酸で構成されており、遺伝情報をもとに約10万種類作られています。タンパク質は身体の約20%を占めており、水に次いで多い物質です。アミノ酸が2~50個程度結合したものをペプチド、それ以上結合したものをタンパク質と呼んでいます。体内ではタンパク質の合成だけでなく分解も行っており、分解されてできたアミノ酸の一部は、また新しいタンパク質の材料となります。
例えば、成人で体重60㎏の場合、1日約60gの摂取が必要といわれていますが、約60g摂取したとしても1日に合成されるタンパク質は約180gと摂取したタンパク質より多いのが現状です。なぜならタンパク質が寿命を迎えると分解されたアミノ酸になり、その多くが新しいタンパク質の材料として再利用されるためなのです。体内には、体内のタンパク質が分解されてできたアミノ酸プール(食事から吸収したアミノ酸の一部が保管)があり、その保管されたアミノ酸120gと摂取したタンパク質60gを分解してできたアミノ酸の計180gが1日に合成されるという訳なのです。再利用できないものは体外へ排出され、タンパク質の摂取量と消費量は同量でバランスをとっています。しかし、摂取量が少ないとそのバランスが崩れてしまいます。
筋力トレーニングに励んでいる人の多くがプロテインを摂取しています。プロテインは、筋力トレーニングに励んでいる方だけでなく、タンパク質合成の能力が衰えている高齢者にも適しているといわれています。
加齢に伴いインスリン作用が低下すると、インスリンによる血管拡張作用が低下し、食事から摂取したアミノ酸が筋肉中に運ばれ難くなります。そのため、手軽に摂取できるプロテインやサプリメントが利用されることが増えているのです。ただし、糖質や脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランス良く摂取できての効果です。あくまでも3食の食事で不足分したタンパク質を補うものとして摂取しましょう。
※腎臓病の方は、たんぱく質摂取量の制限がかかっている合があるため、医師へご確認ください。
参考まで・・・夏の室内至適(最適)温度:25~26℃
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