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先日、受診したら「自律神経失調症と言われたけど、どうしたらいいのかな?」
今回はある利用者様の声をもとに『自律神経失調症について』ご紹介することにしました。自律神経失調症とはいっても幅広い内容をこのサイズに収めていますので、参考程度にご活用ください❦❦❦
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自律神経とは、体内外からのストレッサーに応じて、生命を維持するための様々な働きを制御する役割を担っています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は急激な変化に対応して体を活動しやすくする神経で、呼吸循環器系は促す方向(血圧を下げ、心臓を活発にするなど)にし、闘争や逃避などに向けて体を活発な状態に保とうと働きます。つまり、第一に生命を維持するための呼吸反応とともに循環反応を起こし、脳と心臓へ血流量を増やして、酸素の供給を確保しようとするものです。その結果、心拍数と心拍出量が増し、同時に消化管や腎臓の血管などを収縮させるなど、交感神経は、脳や心臓など緊急時に生命維持に重要な部分に大量の酸素を供給する役割も持っています。一方、副交感神経優位はリラックスした状態を指し、胃や腸の働きを高め、末梢血管などが拡張し、手足を温めます。このように交感神経と副交感神経は概ね一つの器官に対して相反する働きを持ち、必要に応じてどちらかの働きを強め、臓器や気管を自動的に調整し、シーソーのようにうまくバランスをとっています。ただし、唾液腺については、どちらの神経が優位になっても分泌は高まります[交感神経優位:粘液性(ネバネバ)、副交感神経優位:漿液性(サラサラ)。]
この2つの自律神経のバランスをとってスイッチの切り替えを行っているのが視床下部であり、全てのストレッサーは脳の大脳皮質でキャッチされ、その情報が視床下部を経て自律神経へ送られ、交感神経と副交感神経の拮抗的な働きにより、ストレッサーから身体を防御しているのです。
自律神経の働きを改善するためには、まず日常生活を見直すことが必要になります。
日常生活を見直すポイントはこちら👉👉👉
①早寝早起きで十分な睡眠を!(朝日を浴びるなど)
②適度な運動
③適度な休息
④規則正しい食生活(3食バランスの良い内容)
⑤ストレスをコントロールすること(ストレスへの忍耐力には個人差がある、
気持ちの持ち方でストレス耐性は強くなる、笑いでストレス解消を♪)など。
※細かいことは、訪問の際にでもお声掛け頂ければご説明いたします(#^.^#)
自律神経失調症は全身におよぶ多種多様な症状をもち、色々なタイプがあります。先ずはご自身の症状を把握することから治療が始まります。(次回へつづく)
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