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執筆者の写真自費訪問リハTREE

TREE通信 No.29

ここ数十年でPCやスマートフォンが普及し、私達の生活は一変しました。しかし、脳の機能は急速なネット環境についていけず、ストレスによる病気や依存症等の不調がこれらの影響ともいわれています。時代の流れに逆らって生きていくことはできませんので、大昔から続けてきた食事・運動・睡眠・人との関わりといった基本的なことを大切にして、脳の健康を守っていけたらと思い、今回取り上げさせて頂きました❦


 脳は全身の司令塔であり、思考や感情、行動などの全てを司っています。脳は役割の違いから、記憶や感情を司る「大脳」、様々な生理的機能を司る「間脳」、生命維持を司る「脳幹」、運動の調節を司る「小脳」の4つに分けられます。また、脳を構成している細胞の一つに「神経細胞(ニューロン)」があり、脳内に1000億以上存在し、末端に「シナプス」という別の神経細胞との接合部位があります。シナプスはギリシャ語で握手というだけあり、神経伝達物質を放出して、別の神経細胞と情報を交換しています。シナプスの数は1~3歳前後まで急激に増えますがそれ以降は殆ど増えずに毎日消滅しています。しかし、消滅したシナプスとほぼ同数のシナプスが作られ、その時に別の神経細胞との接合の仕方や神経伝達物質に対する反応が変化していきます。シナプスの生まれ変わりは成長期の子供だけでなく、大人でも行われています。


 脳の老化については、①加齢とともに神経細胞が減少する、②心身の不良は脳の老化を促進させる、③老廃物の蓄積によってアルツハイマー型認知症をきたす、④脳への刺激が少ないとシナプスは消滅する、といわれています。


元気な脳を維持するためにもLet‘s 脳トレ‼ ①運動、②楽器の演奏、③料理等❦


運動をしてBDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor: 脳由来神経栄養因子・・・細胞の生命維持や成長にかかわるたんぱく質の総称。加齢により低下する神経細胞の保護機能やシナプスの生まれ変わりを助ける働きをしていることから、脳の活性化にかかわる最も重要な物質)を分泌させよう‼ このBDNFは、運動の中でも特に有酸素運動をすることで分泌が促進されます。理由としては、有酸素運動により筋肉から「イリシン」というホルモンの分泌が高まり、イリシンが脳に運ばれるとBDNFの分泌を促すと考えられているためです。最期まで自分らしく過ごせるよう日々の生活に有酸素運動を取り入れてみませんか⁉

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