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執筆者の写真自費訪問リハTREE

tree通信 No.30

 脱水症になりやすい時期は夏と冬といわれていますが、通年どの時期にも起こりうる

もの。今回は「かくれ脱水」についてご紹介しております。早く気づくことで重症化を

防ぎましょう☺


◆体内の水分の役割◆

 体内の水分は主に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなどの電解質が溶解し、血液や細胞などに含まれています。そして、口から入った水分は胃から腸を通過し、毛細血管に吸収され、血液として全身を巡ります。細胞に新鮮な酸素や栄養素を運搬し、老廃物を引き取り、腎臓でろ過されて尿として排泄されます。人間の体内の水分量は、成人男性約60%、成人女性約55%で、高齢者は約50%程度まで減ります。そして、1日に呼吸や汗、尿や便などで体外に出ていく水分量はおよそ2.5ℓです。一方、食事や体内で作られる水分は1.3ℓ程度なので、飲み水として1.2ℓ程度必要となります。


◆脱水症になると◆

 「かくれ脱水」は、体の水分が減少し、脱水症状になる手前の状態です。唇や皮膚がカサカサしている、頭がぼーっとする、のどが渇く、汗を大量にかく、集中力が低下する、立ち眩みがするなどの症状が現れます。


 軽度・・・頭痛、倦怠感、立ち眩み、食欲不振

 中等度・・・嘔吐、めまい、乏尿など

 重度・・・血圧低下、循環不全など 命にかかわる重篤な症状をきたします。

 また、血液がドロドロになることで脳梗塞や心筋梗塞の危険性も増します。


◆こんな時は注意◆

 体を冷やしたくない、トイレが大変との理由で水分を控えているとき、高熱が出ていて水分の蒸発が増えているとき、下痢や嘔吐をしていて水分が奪われているとき、空気が乾燥しているときや室内暖房を使用しているとき、など。


◆かくれ脱水症の予防方法◆

 ①こまめな水分補給、②食事で水分補給、③おやつで水分補給、④加湿器で部屋の湿度管理、⑤子供や高齢者は周囲が気を付ける、⑥起床後や入浴前後、就寝前は意識的に水分補給。


*お薦めの経口補水液水* 1ℓ、塩3g、砂糖20~40g、あればレモン水か柑橘類の果汁をお好みでどうぞ❦

症状がひどい場合は、直ぐに病院へ行きましょう‼                            

                            

                            

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