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執筆者の写真自費訪問リハTREE

TREE通信 No.36

今年も残すところ、あと1か月となりました。とにかく寒い・・・ので、皆さまヒートショックにはくれぐれもお気を付けくださいね。さて、今回も先月に続いて『ホル活』をご紹介いたします。宜しければ、参考になさってください❦


◇ホルモンを味方につけよう‼◇

私たちの体には、ホルモンの分泌量が常に適量であるようコントロールする仕組み「ホメオスタシス(生体恒常性)」が備わっています。しかし、加齢や不規則生活などが影響し、正常な分泌が行われなくなることがあります。今回は数あるホルモンの中から、良くも悪くも生活習慣が影響しやすく、不規則な生活により分泌が乱れやすいもの、言い換えれば生活を整えることでその働きを最大限きだすことができる「レプチン」を取り上げてみました。

「レプチン」とは、脂肪細胞から分泌されるホルモンであり、受容体は主に脳の視床下部にある満腹中枢に存在しています。レプチンは満腹中枢を刺激すると、食欲を抑制する他、エネルギー消費量を増加させる作用を持ちます。食べる量を減らし、体に蓄えられた脂肪を減らすことから「痩せホルモン」とも呼ばれています。


◇レプチンと肥満の関係◇

 レプチンは脂肪細胞から分泌されるため、脂肪が増えるにしたがってその分泌量は増え、レプチンの血中濃度は肥満に比例し上昇することがわかっています。レプチンの働きから「肥満の人は、やせ型の人より食欲が抑えられるのでは?」と思われる方も多いかと思いますが、肥満が続くと、レプチンが効きにくくなる「レプチン抵抗性(体にレプチンが効きにくい状態)」が起こります。肥満になればなるほど、痩せたいのにお腹が空き、ついつい過食をしてしまう負のスパイラルに陥ってしまうのはこのためです。

 レプチン抵抗性が生じるメカニズムはよくわかっていませんでしたが、近年の研究により「PTPRJ」という酵素がレプチンの受容体の活性化を抑制していることが明らかになってきました。肥満に伴い脳内でPTPRJが増えることで、レプチン抵抗性が生じていると考えられています。さらに、PTPRJは、インスリンの働きを抑制していることも明らかになってきました。したがって、糖尿病の発症にもつながってしまうということが理解できます。


◇レプチンを効果的に働かせるためには・・・◇

●適正体重を維持しよう

・品数を増やそう(麺類や丼ものは栄養バランスの偏りや摂取エネルギー量が高くなる場合

 があるため、定食の方がお勧め) 

・良く噛む(早食いをすると満腹中枢が刺激されてお腹がいっぱいになる前に食べ過ぎてし

 まうため、一口30回がお勧め)

●基礎代謝量をあげよう

・筋力トレーニングやウォーキングもOK。

・体を温めるとよいです‼

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