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TREE通信 No.57

秋の訪れが待ち遠しい季節となりましたが、まだまだ暑い日は続くようです‼ 体調にはくれぐれもお気をつけください。さて、今回も「健康関連の最新情報」をご紹介いたします❦❦


●2種の細菌でがん細胞破壊、新たな細菌療法につながる可能性‼

2種類の細菌を連携させ、がん細胞を死滅させることに動物実験で成功したと、北陸先端科学技術大学院などの研究チームが発表。体内の免疫細胞の働きに依存しないため、免疫低下状態でも行える新たな「がん細菌療法」。同大の都英次郎教授(生物工学)らのチームは「阿吽の呼吸」で連携してがん細胞を破壊する様子から、二つの細菌をそれぞれ「阿形」「吽形」と命名。阿形はもともとがん組織に存在。吽形は河川や田などに生息し、発光・発熱の能力を持つ。実験中、たまたま二つの細菌ががんの中で混ざった際、強い抗がん作用を発揮することに気づいた。がん細菌療法の実用化に向け、2028年までに新興企業を創業する計画。


●T細胞を教育する「胸腺」組織、人のiPS細胞から作製成功‼

免疫細胞を教育・選別する臓器「胸腺」の組織を人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製することに成功したと、京都大のチームが発表。免疫機能の仕組み究明のほか、免疫不全の患者らの治療法の開発にもつながる。論文が8月25日、国際科学誌に掲載。胸腺は心臓近くにあり、思春期の頃に最も大きくなる(30~40g)。この臓器が免疫細胞の一種であるT細胞を、「病原体を攻撃する」「自己を攻撃しない」ように教育し、機能が不十分な細胞を排除している。しかし、胸腺は20歳頃から急速に衰え、このことが加齢に伴って新しい感染症やがん細胞の出現に対応しきれず、病気が重症化しやすくなる一因だと考えられている。iPS細胞から胸腺の一部の細胞の作製に成功したことにより、免疫不全の患者の治療や高齢者の免疫力を再生させる医療の実現に期待される。


●依存性のない強力鎮痛薬‼

がん患者の激しい痛みを抑えられる強力な鎮痛薬候補を見つけたと、京都大のチームが発表。現在フェンタニルなどが使われているが、強い依存性や呼吸困難などの副作用が課題になっている。京都大のチームは痛みを抑える作用があるノルアドレナリンという神経伝達物質に注目。この物質の分泌量を増やす効果がある化合物をデータベースの中から見つけ、「アドリアナ」と名付けた。この化合物をマウスやサルに投与すると、フェンタニルに匹敵する鎮痛効果が確認された上に依存性や呼吸困難は認められなかった。早ければ、2028年の実用化を目指す。


 
 
 

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