TREE通信 No.7
- 自費訪問リハTREE
- 2021年7月4日
- 読了時間: 2分
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暑い日が続いておりますが、皆さんお変わりございませんか?先月に続き「熱中症」について特集しております。ご自宅でのケアの参考になればと思います。
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「熱中症」とは、暑さによって生じる障害の総称で、熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病などの病型があります。それぞれ対処の仕方が違うため、もしも下記のような症状が起こった時には適切な対応を心がけましょう!
①熱失神
炎天下にじっと立っていたり、立ち上がったとき、運動後などに起こります。皮膚血管の拡張と足への血液貯留のために血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまいや失神(一過性の意識消失)などの症状がみられます。足を高くして寝かせると通常はすぐに改善します。
②熱疲労
大量に汗をかき、水だけ(あるいは塩分の少ない水)を補給して血液中の塩分濃度が低下したときに起こるもので、痛みを伴う筋痙攣(こむら返りなど)がみられます。足の筋だけでなく手や腹筋などにも起こります。生理食塩水(0.9%食塩水)など濃い目の食塩水の補給や点滴により通常は回復します。
③熱痙攣
発汗による脱水と皮膚血管の拡張による循環不全の状態であり、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられます。スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給することにより通常は回復します。嘔吐などにより水が飲めない場合には、点滴などの医療処置が必要です。
④熱射病
過度に体温が上昇(40℃以上)して脳機能に異常をきたし、体温調節が破綻した状態です。種々の程度の意識障害がみられ、応答が鈍い、言動がおかしいといった状態から、進行すると昏睡状態に陥ります。高体温が持続すると脳だけでなく、肝臓、腎臓、肺、心臓などの多臓器不全を併発し、死亡率が高くなります。死の危険のある緊急事態であり、救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっています。救急車を要請し、速やかに冷却処置を開始します。
熱中症の予防については、TREE通信(No.6)も参考にされてください。
※参考:スポーツ活動中の熱中症予防5ヶ条
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